【 諸星大二郎 トリビュート展 】 スノウホワイト衣装
先日3月4日、惜しまれつつも大好評のうちに幕を下ろした
パラボリカ・ビス 【 諸星大二郎 トリビュート展 】
創作人形作家の中川多理さまの出展作品「スノウホワイト」にて
衣装２着を製作させて頂きました。
ブログにて事前告知出来ずに大変申し訳ございません・・・
今回は諸星大二郎先生のトリビュート展ということで、
各個性的な作家さまが各々に好きな諸星先生の作品を選び、
その作品のオマージュであったり、登場キャラクターだったりを自由な角度や解釈から
絵画や創作人形、オブジェなどを制作されていました。
多理さんの選ばれた作品は「スノウホワイト」
グリムのような物語シリーズの表題作となったお話です。
（実際に漫画を読んで頂きたいのでストーリーは書きませんが・・・）
グリム童話とは一味違う諸星先生独自の世界観で物語は描かれております。
[sleep.ver] 、 [wake.ver] の２体のスノウホワイトで時間の経過が表現されています。
人形の体の隅々に至る細かな部分、髪や肌の色、口元、爪、血管…
間近で見ないと分からないような部分まで変化が付けられています。
そして衣装も実はまったく同じドレスを纏っているのです。
wakeの子の方は思い切り汚し染めしたり裂いたり破ったりして
大昔の、アンティークの様な風合いを出しました。
スノウホワイトらしくちょこっと立ち襟を付けたり、少女の素朴さを出すために
バテンレースをあしらったり、実はお袖がパフになってたりホックが付いてたりします。
初めてのサイズ感ではじめ型紙をひく段階ではドキドキしていましたが、
作り出してみると、子供の服をこしらえている様でとっても楽しかったです＊
【sleep ver.】
【wake ver.】
オープンマウスでよく見ると吸血鬼の様な牙があります。
手足の爪が尖っていたり、血管が浮き出ていたりと細かな作り込みには凄いの一言です。
展示風景
起きている子は撮りやすかったのか撮りにくかったのか、、、沢山お写真撮ってしまいました。笑
多理さんのブログにて、素敵なお写真と共にご説明をして頂いておりますので
そちらもぜひ覗いてみてくださいませ＊
兼ねてより中川多理さんのお人形が大好きだったので、今回こちらの企画で
ご一緒させて頂けたことは本当に夢の様に嬉しく、また幸せなひと時でした＊
お声かけ頂きました中川多理さま、そしてパラボリカのオーナー今野さま
本当に有難うございます。
また、スノウホワイトをお迎えくださいましたオーナー様、
スノウホワイトに会いにいらしてくださった沢山の方々、
会場でお会いした参加作家の皆様、
そしてそして、気さくにお話ししてくださり、心良くサインや原画までくださった諸星大二郎先生、
本当に本当にどうも有難うございました＊
諸星先生の様な柔らかな空気を纏える人になれるようになりたいと思いました＊
【 諸星大二郎 トリビュート展 】
参加作家／オマージュ作品（予定）：
諸星大二郎（原画）
衣倆／「諸怪志異」「巨人譚」
林美登利／「妖怪ハンター」「栞と紙魚子」
黒田武志／「生物都市」「暗黒神話」「孔子暗黒伝」
木村龍／「男たちの風景」
櫻井紅子／「ラプンツェル：グリムのような物語」
土谷寛枇／「夢みる機械」
マンタム／「アダムの肋骨」
斧原由季／「私家版魚類図譜 」
妖／「栞と紙魚子」
中川ユウヰチ／「夢みる機械」
湊敦子／「私家版鳥類図譜」「栞と紙魚子」「アダムの肋骨」「グリムのような物語」
中川多理／「スノウホワイト：グリムのような物語」
横田沙夜／「私家版鳥類図譜」
美術：マンタム／今野裕一
2013年2月8日［金］〜2013年3月4日［月］
■月～金／13:00～20:00 土日祝／12:00～19:00
■入場料：500円
■展覧会 会場：parabolica-bis［パラボリカ・ビス］
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180 map
★オープニングパーティー 2月8日（金）19:00〜
＊会期は終了いたしました。有難うございました。